資料館だより

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特別編 平成29年度発掘調査速報「野中田遺跡」

 野仲田遺跡は、中種子町油久字今熊野に所在する遺跡です。過去の分布調査(遺跡の有無を確認するために畑地などを歩いて遺物の表面採集を行う調査)により発見され、採集された遺物から縄文時代と中世頃の遺跡であると考えられていました。
 平成29年度の県営農地環境整備事業(熊野地区)に伴い、平成29年12月から平成30年1月にかけて発掘調査を行いました。
 調査の結果、調査区南側に設定した三つのトレンチ内から古墳時代初頭頃から中世頃と考えられる上、熊野式土器や成川式土器、磨製石鏃、磨石・敲石などの礫石器、石器製作時のものと考えられるチップ・フレークのほか、須恵器、土師器など、800点以上もの遺物が発見されました。
 今回発見された古墳時代初頭頃から中世頃と考えられる遺物は、島内においても発見例の少ない大変貴重なものです。
 この調査成果は、平成30年8月1日から歴史民俗資料館にて展示しますので是非ご来館ください。

 

食生活改善推進員コーナー 

「8月31日は野菜の日」

 野菜を知ってほしい、野菜をたくさん食べてほしいという思いから「野菜の日」が制定されました。
 今回は、種子島郷土料理集 「うんまかえ」にも掲載している野菜がたっぷり入った落花生の五目煮を紹介します。
 種子島の落花生の旬は8月~9月で、殻のついたものを「落花生」、渋皮のついたものを「なんきんまめ」、取り除いたものを「ピーナッツ」と呼びます。乾燥品は湿気を避け、密閉容器に入れて冷暗所で保存し、生は茹でて冷凍保存します。
 栄養面では、代謝を促すビタミンB1やパントテン酸が豊富です。栄養価が高い食品ですが、脂質が多く、高エネルギーの為、食べ過ぎには注意が必要です。

作り方
1.落花生のむき身を一晩(12時間)水につけておく。
2.1の落花生を1時間煮る(圧力鍋で煮ると約15分でできる)
3.人参、牛蒡、こんにゃく、昆布は1cm角に切る。(牛蒡は水に入れてあく抜きしておく)
4.落花生が煮えたら、煮汁は捨て分量の水を入れて3の材料とかつお節を入れて煮る。
5.煮立ったら調味料を入れて、弱火で20~40分くらい煮詰める。
落花生の五目煮(2名分)

乾燥落花生  75g
こんにゃく  75g
牛蒡     25g
人参     40g
昆布     10g
かつお節     8g
砂糖     25g
酒        8g
濃口醤油   18g
塩       0.5g
みりん    18g
水     300cc

種子島では落花生を(らっかしょう)をいい、生の落花生は塩ゆですることが多く、特産品としても販売されています。