2018-06-18
特別編 中種子町郷土誌⑬ 「移民・開拓地⑥」
昭和23年6月には内地外地からの入植者を集めて開拓農業協同組合を設立しました。(同年7月24日に認可)
開拓農業協同組合は、地区数11地区(昭和28年に新たに3地区が加入)、正組合員数272名、農業従事者844名で構成され、補助事業により開墾、飲用水事業、開拓地農道などの事業を推進しました。
各地域開拓団の活動の歴史については次の通りです。
・広ケ野開拓団(昭和27年)
終戦時は一面の雑竹林で悔恨は鍬一丁であった。酸性土壌の対策研究、肥料研究、大家畜導入、道路建設、溜池作り、公課完納を目標に道路建設の休日は農耕に、農耕の休日は土工。甘藷の大豊作に支えられて精励刻苦した。
・衣之平開拓団(昭和27年)
終戦まで松雑木林、広いカヤ原の大地であった。酸性土壌で、表土は腐植土、心土は赤ボコ、地力増進は堆肥増産以外にないとし、陸稲8町、甘藷21町、甘蔗7町、ナタネ7町、麦20町、茶4町、家畜は役馬各戸2頭、牝馬1頭を目標とした。
・大石野開拓団(昭和28年)
肥育牛と茶と道路作りが先決課題であった。
・阿曽開拓団(昭和28年)
甘蔗作に成功。上門安成氏の尽力で亜熱帯植物を加味し、また上門安成氏、西村勝松氏による薬用のクミスクチン栽培に異色があった。
・砂中開拓団(昭和30年)
動力耕運機を購入。
・秋佐野開拓団(昭和31年)
公民館を建築