2019-03-30
資料館だより
「元号(げんごう)①」
あと一ヶ月余りで平成という元号が幕を閉じようとしています。皆さんにとって平成はどのような時代だったでしょうか。
昨年の秋にNHKが行った調査によると、平成という時代のイメージは「戦争がなく平和」という回答が79%もあったようです。この結果からも、平成という時代は日本にとって平和な時代であったといえるのではないでしょうか。
4月1日には新元号について閣議決定され、同日公表する方針であるということですが、皆さんはこの元号についてどの程度知っているでしょうか。ここでは元号について少し掘り下げてみたいと思います。
元号とは、特定の年代につけられる称号のことで「年号(ねんごう)」と呼ばれることもあります。日本書紀によると、645年に「大化(たいか)」が用いられたのが元号の始まりであるとされており、7世紀中後期には断続的に用いられ、そして701年に「大宝(たいほう・だいほう)」と改元されてからは継続的に用いられるようになったようです。
大化から平成までの1374年という長い歴史の中で、これまで247の元号が生まれていますが、明治以前は自然災害や慶事などでも元号が変えられ、一人の天皇の時代に複数の元号に変わったこともあったようです。明治以降は「一世一元の制」となり、新しい天皇が即位するときに改元されるようになりました。